『戌の日』に安産祈願の帯祝い
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日本では、赤ちゃんを授かって妊娠5ヶ月目に入った最初の『戌の日』に腹帯を巻いて安産を祈願する『帯祝い』という風習があります。
戌(犬)はお産が軽く、多産であることから、安産・子宝の象徴として昔から親しまれてきたそうです。その戌(犬)にあやかって、『戌の日』は安産を願う日とされているようです。戌は十二支の中の戌なので、『戌の日』は12日に1度やってきています。「子の日」、「丑の日」、「寅の日」、、と十二支の日があり、その中の11番目が『戌の日』です。
妊娠5ヶ月に入ると、体調も比較的安定してきてお腹も大きくなってきますね。腹帯とは、大きくなっていくお腹を守り、支えるためにお腹に巻く帯のことです。
私が初めての妊婦だった時は、産院で晒しの腹帯の巻き方の講習会のような帯祝いの日があって、安産祈願でお参りした時にいただいた晒しの腹帯を助産師さんに教えてもらいながら巻いたのを覚えています。
今は便利なガードルタイプの腹帯を使われていて、晒しの腹帯はまっさらのまま、という方も多いのではないでしょうか?
無事にご出産されたあと、安産の祈祷をしてもらったまっさらの晒しの腹帯をベビー袴コーデの上衣にリメイクし、お好きな和柄の袴と合わせてみませんか?
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上衣にさらしを使い、和柄を着物の重ね襟のように重ねました。赤ちゃんの首に当たる面が肌触りの柔らかいニット生地になるので、柔らかい赤ちゃんのお肌にも安心です。
そして、お好きな和柄で袴を。実際に袴を着た時、着物の帯が袴のウエスト部分から見えるのですが、その帯の様に袴のウエスト部分にもお好きな色や和柄を合わせられます。画像ではわかりにくいのですが、この試作ではグレーの無地を使いました。
試作では袴と襟を同じ色の同じ和柄を使いましたが、ここの合わせ方は自由自在です。コーディネートの個性が表れるところで、和装のおしゃれなところです!
袴は80サイズ程度ですので、赤ちゃんの月齢が若いうちは裾を絞ってバルーンパンツのように可愛く、背が伸びてきたら裾に入れているゴムを抜いていただくと実際の袴のようにも着ていただけるように工夫しました。もちろん、バルーンパンツのままでも可愛いです。
腹帯は上衣を作っても残布が出ますので、残りの長さによって短肌着や、イニシャルの刺繍入りハンカチや汗取りパッドを作ることも出来ます。
「お食い初めの時に着せてあげたい」
などの納期についても可能な限り対応したいと思います。
どうぞお早めに、お気軽にご相談ください。
また、腹帯のリメイクでなく、ガーゼや晒しから作らせていただくことも可能ですので、ぜひお問い合わせください。